2014年8月16日土曜日

【北アルプス縦走 後日談と総括】2014年8月13-16日 燕岳2762m、大天井岳2921m、槍ヶ岳 3180m -憧れの初縦走&槍ヶ岳に行ってきた!

3泊4日の北アルプス縦走、無事に終えることができました。当初は全て山小屋で一泊二食付きで過ごす予定でしたが、急遽予定を変更し素泊まりへ。その分荷物は重くなりましたが、献立やカロリー計算考えたりと色々学ぶことが多くありました。

今回の山行では数多くのことを学ぶことが出来ました。 

特に以下の2点です。

まずリスクマネージメントについて。 2日目明朝、大天荘から大天井ヒュッテに向かった時は本当に心細かった。 地図では確認してあり別のソースでもルートは確認してあったにせよ、 初めて通る道を夜明け前にヘッドランプだけで進むのは、危険であると痛感しました。遭難とは結果論です。 もしあそこで俺が怪我をし、遭難していれば、どうして初めて通る道をわざわざ夜間に進んだのか? そもそもなぜそんなとこへ独りで?と問題になったかもしれません。今回はたまたま怪我せず切り抜けられただけです。 今までの山行も、たまたま、怪我なく、激しい気象変化にあうこともなく、下山出来ただけです。 今回の縦走中、同じ時期に北アルプスで遭難がありました。単独をベースにする以上、明日は我が身、身を引き締めて臨みたいと思います。


そして2つ目、人との繋がりの大切さです。今回の山行を計画するにあたり、多くの方からアドバイスやご意見を頂きました。 アルファ米を一つの袋にまとめたり、フランスパンとアップルパイ美味しさ、道について、また、道中巡りあった、ケンさん、キョンちゃん、ケイちゃん、全ての方は私より経験があり、知識もあり、彼等からは数多くのことを教わり、そして励まされました。 出会ってなかったら、東鎌尾根に入る前に水俣乗越から下山していたかもしれません。皆さんの一つ一つが自分の糧となり、悪天候であったにせよ、無事に槍ヶ岳登頂し、 自宅まで辿りつけたのだと思います。そして、自宅に戻った時、 実はとても嬉しいことがありました。






絵葉書が一枚届いていました。遡ること一ヶ月ほどまえ、7月の3連休、私はヶ岳の岳頂上山荘にいました。 そこの夕飯でとあるらい(笑)まれます。

“最近の男は皆、目が死んでる”と。 


カチンときた私は “俺は本気で山登ってるんだ!!”と反論、実は山岳ガイドの方でした。 山岳ガイドTさんに最初怒りを覚えましたが、途中からは色々とお話頂き、 テン泊時の水の確保の仕方、食料の切り詰め方、また私が星景写真を撮りたくて山に登っている、という話から写真家の牛山さんについて教えて頂いたり、多くのことを教えて頂きました。嬉しかった私は、下山後、御礼をしたくて住所を調べ、手紙を出しました。 

事ないな。。と思ってれかけてたは今回の縦走中、 
へ下山中にTさんとすれいます。間はいものです。 
ただ登り下りのすれ渋滞、私は下山、Tさんはパーテ中で登り、 
をかけれずじまいでした。 そして北アから宅すると、
山さん撮影絵葉書お返事がいていたわけです。 
らく今回の縦走で一番嬉しかったのはこの手紙です 
北アルプス、行かれてましたよ?事したのはうまでもありません。

出会いは偶然、付き合いは必然です。


今回、単独行、グループ行動の良さを改めて、それぞれ再認識できました。 

全ての出会いを大切にこれからも山に望んでいきたいと思います! 
長々とお付き合い頂きありがとうございました! 
これからも何卒宜しくお願い致します。 

Day1
Day2
Day3&Day4

2014年8月15日金曜日

【北アルプス縦走 Day 3 & Day 4】2014年8月13-16日 燕岳2762m、大天井岳2921m、槍ヶ岳 3180m -憧れの初縦走 & 槍ヶ岳に行ってきた!嵐の中の下山編

Day3 - 8月15日

朝4時、隣のおっさんの目覚ましで起こされる。既に多くの人が既にもぞもぞしてる。

なぁんか違和感。頭痛い。偏頭痛のような、でも頭の中心からぐわんぐわん。顔もむくんでパンパン、食欲もない。まさかこれが高山病?とりあえず深呼吸。しっかり吸うためにしっかり吐く!硬くなってきたフランスパンを無理やり頬張り、コーヒー流し込み、身支度。そうこうしてるうちに頭痛治まる。

5時にケンさん、きょんちゃんと合流。なんかみんなグロッキー。みんなテントでは強風で全く寝られなかったそう。きょんちゃんは、テントポールまで曲がってしまい、4時前には撤収したそうな。はい、天気大荒れ。強風そして雨。満場一致で槍沢まで下山することになりました。次回は晴れてるといいな。。

大喰、中、南、今回は行けないけれど、また来ればいい。天狗池の逆さ槍、見れないけれど、また来ればいい。山はいつだってそこにある。てことで、まだ寝てる(であろう)ケイちゃんは放って3人で出発します。下るぞーーー!!

ひたすら斜面下っていきます。あんま人いない。ところどころに雪渓が見えます。しばらく行くと、洞穴に遭遇。


播隆窟。槍ヶ岳を開山した念仏行者、播隆さんが利用した岩屋とのこと。53日間篭り念仏唱えたそう。どんだけ山ヤなんだ。

どうやら播隆さん、どんでもないアルピニストで、槍ヶ岳には5回登り、多くの人が登れるようにと、岩峰に鉄鎖を設置するよう尽力したりしてる。新田次郎『槍ヶ岳開山』の主人公としても描かれてるみたいです。


雪渓です。


雪渓を渡ります!穴が開いて、下を溶けた水が流れてる。シュルンド、天然の冷房ですね。俺が先に渡り、キョンさん、ケンさんをパシャリ。

水沢です。ここ地図上では水場とされています。

ガスが晴れたり晴れなかったり。

これ、晴れてたら絶景なんだろうな。これだけでも綺麗。緑綺麗。

雪渓を下ります。ツルツル滑るなー軽アイゼンあったほうが良かったかも。
雪渓を登ってくる登山者のほうが圧倒的に多く、すれ違うのが大変でした。

そしてあっという間に槍沢ロッジ。早く着きすぎました。結構雨が激しくなってきた。


多くの人が雨宿りし始めています。

ケンさん、きょんちゃんが、今日ここに泊まってしまおうか、、と悩んでる。俺は天気も悪そうだし、このまま停滞。結局、二人は出発しました。

その途端、土砂降りになる。

山荘目の前を流れる槍沢が滝のごとく荒れ狂うあの二人、本当に大丈夫だろうか。。無理矢理にでも引き止めたほうが良かったのかも。だんだん不安になってくる。

何もすることがないので談話室へ。時間はある。どこの山荘行っても置いてある『岳』、『孤高の人』、ここにもあります。読んだことのない『岳』、ゆっくり読んでみようかな、と1巻から読み始めるものの、止まらない。ビール片手に、ところどころマジ泣き。1人でうるうるしてました。17巻ラストとか鳥肌もんだし。結局全18巻読破。岳は山を通して人生語ってる。一話完結で読みやすいです。

同室になったおっちゃんらにカメラのこと聞かれたり、『先週末もきて、悪天候で槍行けず、今日も来たけど、天気悪いんです。。』と項垂れるオジサンと話したり、風呂入ったり(この山小屋は風呂があります!)外は暴風雨だけれども、またーり過ごす。

明日はどんな天気なのだろうか。。天気予報では変わらず荒れる、とのこと。明日の装備を準備し、パッキング終わらせ、就寝。


Day3 コースタイム
槍ヶ岳山荘 5:00
大喰岳、中岳には向かわず南下、天狗原分岐を経由
槍沢ロッヂ 8:00 着、チェックイン







Day4 - 8月16日

いびきかく人もおらず、熟睡。こういう時、自分がいびきをかいてないことを切に願う。4時半起きで朝飯済ませる。昨日ほどは雨降ってません。本日も天候が崩れる、とのことなので、悪化する前に出発!!上高地を目指します!まずは横尾へ!

二の俣。


水は綺麗だけど、これは、、水かさ増えているのか?

岩は苔に覆われ、緑が深いです。もののけ姫みたい。

横尾到着です!横尾は十字路のようになっており、東に入ると常念岳、蝶ヶ岳を結ぶ稜線、西に入ると涸沢へ、北に槍ヶ岳、となります。次は常念+蝶を縦走したい!ちなみにここから南は登山エリアではないようです。

写真からではちょっとわかりにくいかもしれませんが、ここ、槍ヶ岳から11km、上高地からも11kmで中間地点となります。槍ヶ岳から上高地までで計22km、一日でなんとか下りられそうです。

梓川に架かります。ここを渡ると涸沢へと続きます。



横尾山荘。山小屋ってより、もう旅館みたいな風貌。こんな天気でも人が多い。



横尾野営場にある北アルプス全体を示す地図。写真からは少しわかりづらいですが、ピンクと水色の付箋で、それぞれのエリアでのこの夏での滑落事故や遭難、死亡事故の数と日付が克明に記されています。明日は我が身です。
全くガスが晴れませんが、雨はまだ降らなさそうなので先へ進みます。

更に南下し、新村橋へと到着。



橋を渡ると、5万分の1の地図上で破線コース(よりスキルが問われるコース)へと出ます。何人かのパーティが橋を渡って行きました。涸沢へ向かうのでしょうか。俺に破線コースはまだまだ早すぎます。徳沢に向け更に南下!

徳沢に到着!徳沢ロッヂです。ものすごくオシャレ。

泥だらけの自分では入るのを躊躇するレベル。右はロッヂに併設するお土産物屋。赤い屋根と白いドアが可愛い。お土産もやたらと充実しています。

氷壁の宿、徳澤園。井上靖『氷壁』の舞台にもなった縁の地だとか。




可愛い雰囲気の中に、ずっしり来る。俺は遭難に繋がらないような山行を続けているのでしょうか。


テン場です。かなりの数のテントが見えます。今回の縦走を無事に終えた後には、テント購入するつもりだったので、とにかく目移りする!!!エスパースかアライのエアライズを狙ってます。ぐふふ。

徳沢までくると上高地まであっという間。まず道が平坦です。梓川沿いにひたすら歩きます。

スイカが冷やされてます。夏ですね〜。風情があります。

“そこから道は二つに分かれていた―――” なんちて。冒頭でもなんでもありません。むしろ旅の終盤です。

俺を撮れ、と言わんばかりに凄い勢いで真横に着地した山鳩。


朽ちた枯木を新芽や菌糸類がびっしりと覆います。こういうの大好きです。新しい生命の息吹、力強さを感じます。

古池です。外の濁流をものともせず、高い透明度で底がすぐそこにあるように見えます。



そんなこんなで明神館に到着。なんか晴れてきてます。まぁ、、ガス男ですからね笑

もう上高地はすぐそこ、もう終わりだなぁ、、と思っていると、なんとキョンちゃんに遭遇。あれケンさんは?どうやら昨日、土砂降りの中を二人で上高地まで下山、そこにテント張り、焼肉宴会していたとのこと。た、楽しそう。ていうか二人どんだけ逞しいんだ笑  そしてケンさんは今朝8時のバスで上高地から松本に発ったとのこと。しかしケイちゃんとは連絡がつかないらしく、、ケイちゃん大丈夫か?!

キョンちゃん、ケイちゃんは明日のバスで帰るらしいので、今日は一日暇でぶらぶらしてたらしい。そんなこんなで、明神館目の前にある明神池をキョンちゃんと見に行くことに。明神館軒下に荷物デボし、出発!


明神池。霧が出てます。

こちらも明神池。静かな佇まいです。人がいなかったらちょっと怖いかも。ひんやりしてます。


穂高神社奥宮。キョンちゃんにお参りの仕方を教えてもらい、今回の山旅の安全を祈願します。帰宅までが山旅です!!

途中、山女魚の塩焼きが売ってのでビールと共に頂きます。美味し!!山に入るととにかく飲んでばっか。特にビール。それでも帰宅すると痩せてます。

池も見たし、山女魚も食ったので、後は上高地へ下り帰宅するだけ!!


しかしその前にトワサンクでアップルパイ!!

今回の山行では、このアップルパイが最終目的(笑)であり、実際にとても美味しいです。上高地まで来られた際には是非お試しを。実家にも送ってあげましょう。実はここのロマンケーキとなるものはもっと美味しいらしく。。今回は食べ損じたので、それは次回!!!

上高地では、アルペンホテルで入浴が可能(入浴料500円、タオル代300円)、上高地バスターミナルでは先に松本までのチケット購入、整理券を受け取り、荷物を整理しバスを待ちます。キョンちゃん、バスターミナルまでお見送りありがとう!帰り道はバスと電車で松本まで向かい、そこから特急で新宿、そして横浜まで戻り無事帰宅しました。





Day 4 コースタイム
槍沢ロッヂ 6:00発
二の俣   6:30
横尾山荘  7:30
新村橋   8:10
徳沢    8:20
明神館   9:20
明神池   9:50
上高地   11:30(トワサンクでケーキを注文した時間)



2014年8月14日木曜日

【北アルプス縦走 Day2】2014年8月13-16日 燕岳2762m、大天井岳2921m、槍ヶ岳 3180m -憧れの初縦走&槍ヶ岳に行ってきた! 槍ヶ岳登頂編

Day2 8月14日 

3時です。山ではどんなに早くても起きられます。

本日は大天荘から大天井ヒュッテ、ヒュッテ西岳を経由し、槍ヶ岳まで向かいます。フランスパンとあったかいコーヒーで朝食を摂り、ヘドラン点けていざ出陣!!昨晩、ケンさん、山荘兄ちゃんに確認し、地図で確認した道に出るも、暗いと全く勝手が異なります。。何より怖ぇぇぇ。。左はほぼ絶壁だし。風めちゃめちゃ強い。取り敢えず進みます。すると、



めっちゃ心強い。

こういうのあると嬉しい。でも軽くホラー。

はい、気をつけます。

この時ふと思ったんです。どこかで俺、誰か来ないかなー、って考えてました。でもこれって、誰かと同じ道を歩いてれば安心、ってやつです。俺は単独行するだけの自覚が、まだ足りてないことに気付かされました。

その時ガスはなく、月に雲と空が照らされる中、ぼんやりと、しかしのっぺりと黒い槍ヶ岳がそこに在りました。本当に美しいものは、不気味であり恐ろしいものです。稜線を吹き抜ける風が人の金切り声に聞こえる中、浮かび上がる槍は綺麗でした。
40分ほど夜道と格闘し、大天井ヒュッテに到着。ここには展望台、牛首展望台がありますがスルー。なぜなら、西岳への稜線上で、朝日に染まる槍ヶ岳を撮る為です!!その為には、日の出までには稜線に出なくてはなりません。さらに南へ喜作新道を進みます。ここで2人組パーティとすれ違う。時間的に西岳ヒュッテからだろうか。ビックリ平に女の子2人組とお爺さんがヘドラン点けて待機(?)してる。朝日待ち?俺はスルー。そこを過ぎれば槍は目の前のはず!

ででででーん。槍ヶ岳。日の出ギリギリセーフ!コーヒー用意して、カロリーメイトを頬張る。こう見るとやっぱ槍ヶ岳、美しい。しかし時間になっても朝日でない。まさか雲が厚すぎる?うっすらと明るくはなって来てるけど。。てか風がもろに当たって寒すぎ!コーヒー冷めちゃったよ!てことで朝日諦めヒュッテ西岳に移動します。

”うぇーい じょうねん つばくろ” 誰かの書き置きです。誰かが、常念、燕を縦走したのかな。

もうすぐ西岳です。ただ、すごい勢いでガスってきました。どこまでいってもガスが追いかけてきます。もうガス男認定なのか。。

槍もテッペンが全く見えません。Yの字雪渓の上あたりに槍ヶ岳山頂があります。


さて西岳ヒュッテです。このあたりで更にガスが濃くなる。雨も本降り。参ったなぁ。体冷えたんでまたコーヒー飲んで出発します。この時、○○大学のワンダーフォーゲル部は本日停滞として、本日分のテン場代を払ってました。なぬ。。天候的に残るべきなのか?でもここまでくれば槍ヶ岳までもう少し。ヒュッテ西岳から喜作新道をがんがん下ります。昨日の登りはここでほぼ相殺されます笑  急な岩場の下りで鎖場多数。岩場下りが苦手な俺にとってこれは怖い!雨で滑る!余裕なくて写真撮れず!


水俣乗越に出ました。目の前には東鎌尾根入り口、いきなりの岩場が立ちはだかる。大天井岳からここまでの下りを、今から取り返さなくてはなりません。。この時3分ばかし悩む。
  1. そのまま槍に突き進む。
  2. 雨降ってるし寒いしここから槍沢まで下る。安全だろうし、暖かい布団とご飯がある。
これだけ悪天候だと心も折れかかる。西岳ヒュッテから来た人みんな槍沢へ降りて行くし。え、ここで縦走終わり?Day2にしてレポ終わり?いやいや、槍ヶ岳山荘で会おう、という山仲間との約束を果たす為、そもそも槍ヶ岳に登頂する為、とにかく進みます。

周りがガスばっかで何も見えない。

でもこれ、ガスが全くなかったら、逆にガクブルな気がする。

するとおじさんに声をかけられる。
おじ「このあたりでエスケープルート、ありますか?」
俺 「西岳ヒュッテからいらしたんですよね?先ほど通り過ぎた水俣乗越から、槍沢に下るしかないですよ」


おじ「え、そんなとこありました?道標あります?」
俺 「はい、道標あります。T字の道で見てると思いますが」
おじ「あーそういえばあったような。。」
そう言うと俺が来た道をスタスタ戻って行く。なんていうか、、大丈夫だろうか。でもあの人も、俺の朝みたいに不安だったんだろうな。俺も先に進みます。

ガスでなんの写真かもわからない。

ちょっと小腹がすいたので休憩。すると、ケンさんに追いつかれる。なんと日の出まで牛首展望台に居たらしい。ケンさん、メガネ曇って何も見えない、とボヤいてる。一緒に進むも、すぐ置いてかれ1人に戻ります。この東鎌尾根、しんどい!梯子と鎖場、岩場の昇り降りの繰り返し。



なんだろうこれ。こんなとこでも花咲いてる。ヒュッテ見え始めました。
なんとか。。ヒュッテ大槍に到着です。ここですでに息絶え絶え。途中、ヒュッテ大槍まで10分、3分という道標がありました。心強かった。。ここでは200円(多分)でコーヒー飲み放題です。すげぇ。しかもウィスキーも品揃え豊富!!今回は飲まないよ!ちゃんと自宅から山崎持ってきたもんね!

これなんて言ったかな。いわべんけい?

さてあと1時間ちょい!踏ん張って歩く!今にも落ちて来そうな空の下で、そこに向かうという意思さえあれば、一歩一歩確実に近づくッッッッッ!!歩きながらもすげー寒い。1枚追加するも、レインウェア下も汗か雨でぐっしょり。立ち止まったら身体が冷えそうなので休むことも出来ず。

槍ヶ岳山荘到着です!やっとついたーーーー!!!人の数すげぇ。取り敢えず早くチェックイン。やっぱり止まると寒く、室内でもガクブル。相変わらず爽やかスマイルのケンさんに合流。体力すげぇ。


スキー場かよ、ってぐらい混んでる。さすが槍ヶ岳。

慈恵医科大学診療所も併設。
このまえテレビで出てましたね。
ツアーか何かでは時間に融通が効かず、高山病が出ても体調を優先させないこともあるとか。ツアー責任者が診療所医師に叱責されてました。最後まで安全に下山するのが登山です!!

さて、きょんちゃんも到着。今から登頂しよう、と誘われますが、寒さで手足が痺れてきた。行ってらっしゃい。俺ちと動けないっす。2人を見送ってから、荷物を整理し着替え、ストーブで体を温める。フランスパンとあったかいコーヒー飲んで体力回復。すると2人帰還。まだ混んでなかったみたい。そこでけいちゃん着!体力も回復したので槍ヶ岳目指します!
山荘から30分で山頂です。山荘から歩いて直ぐにそびえ立つ壁‼︎この上には槍山頂!!うほほーい!天気が残念すぎる。
梯子も垂直。カンカン登ります。上から覗くとこんな感じ。

この梯子を越えれば山頂はすぐそこ!!!それにしても人が多く渋滞気味。梯子は1人づつ登りましょう。左は登り、右は下り専用です。


槍ヶ岳山頂きたぁぁぁぁぁあああああ!!3180m、今までで一番高い山!!しかし、、何も見えない。。。写真も撮れず、山頂は狭く渋滞もしているので、さっさと降ります。

さて、山荘に戻ります。が、、、下り怖ぇぇぇええええええええ!!!!俺は下りが超ニガテです。特に岩場の下りでへっぴり腰になります。梯子は得意。もう写真撮る余裕がなくなったので、鎖で一気に下っちゃいましょう。山荘につくと1時間半ばかし経過してました。ちょっと渋滞してたし。渋滞してなければ往復1時間でいけます。
山荘着いて一休みしたあと、


Supper time!! ここでもまたケイちゃん、きょんちゃんが作り始めます。

相変わらずレベル高い。美味しそう。。俺はその間、ひたすらアルファ米おじやをふーふーしながら、魚肉ソーセージとチーズ食べてました。今回の山行で気づいたのは、サムゲタンスープでおじや作ると美味い。味噌汁でのおじやは個人的にアウトです。猫もまたぎます。天気も悪く、写真も撮れないのでビールとウィスキーを飲み続ける。そしてここで話がまとまります。


1. 明日、もし天候が悪かったらそれぞれ皆が予定していたルートは危険なのでは?
 ケンさん⇒大キレット、きょんちゃん⇒横尾経由涸沢、
 ケイちゃん⇒南岳山荘、俺⇒南岳、池経由で槍沢ロッジ
2. もし天候が回復しなかった場合、槍沢まで下山!回復すれば、それぞれのルートを突き進む!特に、南岳まではそれほどの岩場ではないものの、所見+悪天候では自信ありません。また、このルートの最大の目的は池と水面にうつる槍ヶ岳ですが、悪天候では意味なし。

明日も4時半起き5時出発!ウィスキー、ビールはほどほどにして消灯に合わせて床に就きます。さて明日はどんな旅が待っているのでしょうか!!






Day 2 コースタイム
大天荘      3:30出発
大天井ヒュッテ  4:10
日の出ポイント  4:50  
ヒュッテ西岳   6:15着  6:45発
水俣乗越     7:40
ヒュッテ大槍   9:30
槍ヶ岳山荘    10:30着  14:50過  
槍ヶ岳登頂    15:30